広島原爆の日に、大学・学校法人における危機管理広報の始まりである「折り鶴放火事件」での広報対応を振り返る

平和記念公園(祈念じゃないのですね)には、毎年、平和を願う折り鶴が捧げられますが、2003年8月1日、旅行中だった関西学院大学(以下、関学)の4年生の学生によってこの折り鶴約14万羽が放火される事件が起きました(折り鶴放火事件)。関学は、学生が器物損壊罪を理由に逮捕された8月1日当日夜に記者会見を開催し、副学長は「怒りや悲しみを新たにする時期に、言語道断というしかない。心からおわびします」と謝罪しました。記者会見には、学部長、学生が所属しているゼミの指導教授も出席しています。

また、関学は、翌8月2日には、学長と副学長が広島市を訪問し、謝罪しました。

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TOYO TIRE が、熱中症・感染症予防のために2024年9月30日まで在宅勤務を推奨。熱中症対策、感染症対策と、会社の安全配慮義務、取締役・取締役会の安全配慮体制整備義務、職務執行の効率性確保体制整備義務との関係。

「出社後の執務体制(体力や集中力などの生産性)への影響」「従業員の健康とモチベーション維持を最優先」と書かれている理由を見ると、TOYO TIREは安全配慮義務だけではなく、取締役・取締役会の職務執行の効率性確保体制整備義務を意識して、今回の原則在宅勤務を決した

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日経ヒューマンキャピタル・オンラインに連載している「第三者調査報告書から読み解くコンプライアンス」の新しい記事が掲載されました

こんにちは。弁護士の浅見隆行です。 日経ヒューマンキャピタル・オンラインに連載している「第三者調査報告書から読み解くコンプライアンス」の新しい記事が掲載されました。 今回は、原作の改変はどこまで可能な…

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スノーピークの山谷産業に対する不正競争行為差止等請求を棄却する一審判決。両社の一連の広報対応から「訴訟における広報戦略」を考える。

スノーピークの山谷産業に対する不正競争行為差止等請求事件で請求棄却する一審判決。両社の一連の広報対応から「訴訟における広報戦略」を考える。
2024年7月5日、スノーピークが、山谷産業が製造販売するアウトドア用ペグ「エリッゼステーク」が、スノーピークが製造販売する「ソリッドステーク」の形態と同一又は酷似するとして、不正競争防止法違反を理由に差止め等を請求していた訴訟で、東京地裁はスノーピークの請求を棄却する判決を言い渡しました(一審判決)。

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ヒューマン・メタボローム・テクノロジーズ株式に関するYahoo!掲示板への投稿内容が「風説の流布」に該当するとして、証券取引等監視委員会が課徴金納付命令を勧告。風説の流布による課徴金納付命令の勧告は初めての事例。

ヒューマン・メタボローム・テクノロジーズ株式に関するYahoo!掲示板への投稿内容が「風説の流布」に該当するとして、証券取引等監視委員会が課徴金納付命令を勧告。風説の流布による課徴金納付命令の勧告は初めての事例。

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2024年7月25日発売の月刊監査役2024年8月号に、拙稿「SNSの利用によって生じる企業価値の低下リスク~監査役が理解しておくべき問題意識と危機管理時の役割」が掲載されました。

こんにちは。弁護士の浅見隆行です。 2024年7月25日発売された月刊監査役2024年8月号に、拙稿「SNSの利用によって生じる企業価値の低下リスク~監査役が理解しておくべき問題意識と危機管理時の役割…

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