東京衝機の元取締役が、子会社社長の地位を利用して外注先を介して費用の水増し・キックバックを行っていたとして特別背任により逮捕。発生原因を踏まえた再発防止策の秀逸さについて。

東京衝機の元取締役が、子会社社長の地位を利用して外注先を介して費用の水増し・キックバックを行っていたとして特別背任により逮捕。発生原因を踏まえた再発防止策の秀逸さについて。

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ENECHANGEが新規事業の電気自動車充電事業にて採用するSPCスキームを巡る会計処理。なぜ、あずさ監査法人は100人にも及ぶ体制で厳しく会計監査したのか。会計監査人の法的責任を踏まえて整理する。

NECHANGEが新規事業の電気自動車充電事業にて採用するSPCスキームを巡る会計処理。なぜ、あずさ監査法人は100人にも及ぶ体制で厳しく会計監査したのか。会計監査人の法的責任を踏まえて整理する。キムラヤ事件判決、ナナボシ事件を踏まえて。

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船井電機が取締役による準自己破産の申立てにより破産手続き開始決定。「準自己破産」の手続きから推測できる事情と、歴代取締役・監査役の責任。

船井電機が取締役による準自己破産の申立てにより破産手続き開始決定。「準自己破産」の手続きから推測できる事情と、歴代取締役・監査役の責任。破産管財人による訴え提起。

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朝日出版社の創業家遺族が株式を譲渡した後に取締役全員解任し資産売却へ。労働組合が声明。今後どうなるかの雑感と、監査役はどう動くかへの興味。

朝日出版社の創業家遺族が株式を譲渡した後に取締役全員解任し資産売却へ。労働組合が声明。今後どうなるかの雑感と、監査役による差止めの是非。

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エフエム東京の代表取締役社長がパワハラ的不適切な言動を理由に辞意を表明。経営体制を変更するも取締役会長に選定。取締役相互のガバナンスが効いていると言えるのか?

エフエム東京は、2024年10月1日から経営体制を変更することを、9月26日に明らかにしました。

その理由は、2024年6月から8月にかけて、代表取締役社長(当時)の不適切な言動ついて複数の内部通報があり、常勤監査役が実態調査をした後、9月26日開催の取締役会で調査報告を行ったが、その前に社長が事実を認め代表職・社長職の辞意を表明した。取締役相互のガバナンスが機能していない。

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JR貨物が輪軸組立作業(圧入作業)の際に、圧入力が基準値を超える検査結果データを基準値内のデータに差し替えるなどの不正行為。データの不正を予防するための内部統制が機能していなかった点と、従業員からの申告後の危機管理の迅速さ。

こんにちは。弁護士の浅見隆行です。 JR貨物は、2024年9月10日に、 が判明したことを明らかにしました。 www.jrfreight.co.jphttps://www.jrfreight.co.j…

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新リース会計基準の義務づけによって自己資本比率やROAが悪化する会社は、IRや株主総会での説明に重点を入れる必要があり、また、ファンドの買収対象として狙われやすくなるかもしれない

こんにちは。弁護士の浅見隆行です。 2024年9月3日、日本の会計基準を定める企業会計基準委員会(ASBJ)が、リース取引に関する新しい会計基準を2027年度から義務づけることを決議しました。 日本経…

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エルアイイーエイチ(旧東理HD)が、経営状況を無視した不適切な報酬増額要求、取締役会の承認を経ない不正送金、不適切な経費支出などを理由に、代表取締役社長を解職。取締役による監視義務が機能した例。

こんにちは。弁護士の浅見隆行です。 エルアイイーエイチ(旧東理HD)は、2024年8月23日、取締役会決議により代表取締役社長を解職しました。 pdf.irpocket.comhttps://pdf….

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前代表である創業株主が申し立てた新株・新株予約権の発行差止仮処分の却下決定を受け、ジーネクストが「前代表による善管注意義務違反の疑いに関する調査・検討開始のお知らせ」を公表。取締役の善管注意義務と株式売却について。

こんにちは。弁護士の浅見隆行です。 夏季休暇前後の出張続きと、甲子園での母校早実応援のバタバタで少し間が空いてしまいました。 今回は、危機管理やガバナンスの観点から特に意識すべきポイントはありませんが…

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広島原爆の日に、大学・学校法人における危機管理広報の始まりである「折り鶴放火事件」での広報対応を振り返る

平和記念公園(祈念じゃないのですね)には、毎年、平和を願う折り鶴が捧げられますが、2003年8月1日、旅行中だった関西学院大学(以下、関学)の4年生の学生によってこの折り鶴約14万羽が放火される事件が起きました(折り鶴放火事件)。関学は、学生が器物損壊罪を理由に逮捕された8月1日当日夜に記者会見を開催し、副学長は「怒りや悲しみを新たにする時期に、言語道断というしかない。心からおわびします」と謝罪しました。記者会見には、学部長、学生が所属しているゼミの指導教授も出席しています。

また、関学は、翌8月2日には、学長と副学長が広島市を訪問し、謝罪しました。

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