ライオンが歯磨き「システマハグキプラスプレミアム」のCMで使用した効果音がJアラートに似ていて不安になると指摘され放映中止に。なぜ不快な音を選定してしまったのか。広告の効果音を選定する時に法律以外に留意すべき意識。

こんにちは。弁護士の浅見隆行です。 ライオンは、2024年9月1日から放送していた歯磨き「システマハグキプラスプレミアム」のCMで使用した効果音が「緊急時の警告音に似ていて不安になる」と指摘を受けたこ…

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新リース会計基準の義務づけによって自己資本比率やROAが悪化する会社は、IRや株主総会での説明に重点を入れる必要があり、また、ファンドの買収対象として狙われやすくなるかもしれない

こんにちは。弁護士の浅見隆行です。 2024年9月3日、日本の会計基準を定める企業会計基準委員会(ASBJ)が、リース取引に関する新しい会計基準を2027年度から義務づけることを決議しました。 日本経…

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製薬会社サノフィの業務委託コンサルタントの個人用ノートパソコンがマルウエアに感染し、医療従事者等約73万人の個人情報が漏えい。業務委託先による個人情報の管理を、どう監督していくか。

こんにちは。弁護士の浅見隆行です。 製薬会社サノフィは、2024年8月28日、海外の業務委託コンサルタントの個人用ノートパソコンがマルウエアに感染し、それによって、日本の医療従事者約73万人の個人情報…

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大手損保4社が約250万件の顧客の個人情報漏えいと不正取得。個人情報保護への理解不足だけではなく、業界の常識やカルチャーによって個人情報管理への意識が麻痺していたことが原因ではないか。

こんにちは。弁護士の浅見隆行です。 2024年8月30日、東京海上日動火災保険、損害保険ジャパン、三井住友海上火災保険、あいおいニッセイ同和損害保険の大手損害保険会社4社が、顧客情報の漏えいについての…

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エルアイイーエイチ(旧東理HD)が、経営状況を無視した不適切な報酬増額要求、取締役会の承認を経ない不正送金、不適切な経費支出などを理由に、代表取締役社長を解職。取締役による監視義務が機能した例。

こんにちは。弁護士の浅見隆行です。 エルアイイーエイチ(旧東理HD)は、2024年8月23日、取締役会決議により代表取締役社長を解職しました。 pdf.irpocket.comhttps://pdf….

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日清食品が再販売価格の拘束に違反するおそれを理由に、公正取引委員会から警告。小売業者に自ら要請するほか、卸売業者にも小売業者に要請させていたことが「再販売価格の拘束のおそれ」と判断された事例。「おそれ」に留まった理由。

日清食品が再販売価格の拘束に違反するおそれを理由に、公正取引委員会から警告。小売業者に自ら要請するほか、卸売業者にも小売業者に要請させていたことが「再販売価格の拘束のおそれ」と判断された事例。「おそれ」に留まった理由。

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前代表である創業株主が申し立てた新株・新株予約権の発行差止仮処分の却下決定を受け、ジーネクストが「前代表による善管注意義務違反の疑いに関する調査・検討開始のお知らせ」を公表。取締役の善管注意義務と株式売却について。

こんにちは。弁護士の浅見隆行です。 夏季休暇前後の出張続きと、甲子園での母校早実応援のバタバタで少し間が空いてしまいました。 今回は、危機管理やガバナンスの観点から特に意識すべきポイントはありませんが…

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フラタール製剤を用いる内視鏡洗浄消毒器の販売に関して、抱き合わせ販売を理由に、ASP Japan に対し公正取引委員会が措置命令。ASP Japan は同日、措置命令に対する自社の見解を公表。広報戦略のあり方について。

フラタール製剤を用いる内視鏡洗浄消毒器の販売に関して、抱き合わせ販売を理由に、ASP Japan に対し公正取引委員会が措置命令。ASP Japan は同日、措置命令に対する自社の見解を公表。広報戦略のあり方について。バーコードリーダーの機能について広報するのであれば、後発のフラタール製剤を新型内視鏡洗浄消毒器に用いるとどんな障害や問題が発生するのか、その障害や問題を回避するためにディスオーパ以外の後発のフラタール製剤を排除する機能が不可欠であることを説明しないと、説得力に欠ける

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RIZAPが運営するchocoZAPのサイトとInstagramの表示が優良誤認表示とステルスマーケティングであるとして、消費者庁が措置命令。「お客さまの声」を掲載するWebマーケティングの注意点。

RIZAPがchocoZAPのサイトに掲載した「お客さまの声」が、対価を支払うことを条件に依頼してた投稿であるのに、RIZAPが依頼したものであることを明らかにしないで表示したものでした。

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広島原爆の日に、大学・学校法人における危機管理広報の始まりである「折り鶴放火事件」での広報対応を振り返る

平和記念公園(祈念じゃないのですね)には、毎年、平和を願う折り鶴が捧げられますが、2003年8月1日、旅行中だった関西学院大学(以下、関学)の4年生の学生によってこの折り鶴約14万羽が放火される事件が起きました(折り鶴放火事件)。関学は、学生が器物損壊罪を理由に逮捕された8月1日当日夜に記者会見を開催し、副学長は「怒りや悲しみを新たにする時期に、言語道断というしかない。心からおわびします」と謝罪しました。記者会見には、学部長、学生が所属しているゼミの指導教授も出席しています。

また、関学は、翌8月2日には、学長と副学長が広島市を訪問し、謝罪しました。

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